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よく来たな
2005-03-06 Sun 12:00
……いいか、パソコンの前で(あるいは携帯を手にして)じっとしてろ。これから魔法をかけるからな。別に危険な魔法じゃない。おまえさんのいる世界とは時間も場所もまったく違う世界での冒険を体験できるようになるだけだ。と言っても、実際にこっちにおまえさんを連れてきたりはしない。ただここにある記事を読むだけでいいんだ。簡単だろ?そろそろ魔法が効きはじめてるはずだ。じたばたするんじゃないぞ……

ここは普通のブログと違って、古い記事から順に並んでいる。ここに来るのが初めてなら、次の「目覚め」から順に読み進めろ。もうすでに途中まで読んだというなら、新しい記事を探せ。「RECENT ENTRIES」から最新10件の記事に進める。カレンダー上の最新の日付をクリックするのも有効だ。まだ『暗黒城の魔術師』などをプレイしたことがなく、いつか自分自身で冒険に出たいと思っているなら、それまでこの記録を読まないことをお勧めする(激しくネタバレだからな)。もといた場所(覚えているか?)に戻れ。

この魔法は凄まじく魔力を消費するんだが、マーリンみたいに金を取ったりはしない(どうせ金貨の持ち合わせなんてないんだろ?)。その代わり、俺にちょっとずつ魔力を送ってくれ。……魔力の送り方を知らないからといって慌てることはないぞ。この記録のあちこちに魔力変換装置を埋め込んでおくから、そいつをクリックするだけでいい。そうすれば、クリックのエネルギーが魔力に変換されて俺のところへ送られるようになってるからな。ただし、使えるのは一日に一回だけだから、馬鹿みたいに何度も押す必要はない。
↓これがそれだ。間違えずに正確にクリックしろよ。

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目覚め
2005-03-06 Sun 13:01
……おい、目を覚ませ。起きるんだ。
俺のことを忘れちゃいないだろうな。そんなしかめっ顔するなよ。
そうだ、お察しのとおり、またぞろアバロンの危機なんだ。
これで何度目かって?そんなこと知るかよ、俺だってウンザリだ。
だがな、マーリンの爺さんがそっちに送った魔法書が消えて
なくならない限り、危機は何回だって起こるし、そのたびに
お前がこっちに呼ばれちまうんだよ。

おっと、爺さんがフガフガ呪文を唱え始めたぜ。
諦めておとなしく座ってな。
もうすぐ嫌でも感動の再会だ……



自己紹介しておこうか。俺は「エクスカリバー・ジュニア」。通称「E.J.」だ(「E・J」でもいいがな)。アバロンのアーサー王が持つ魔剣「エクスカリバー」の次に創られた魔法の剣だ。名前はジュニアだし実際にあちらさんよりは少々短いが、小さいものに性能を詰め込むほうが大変なんだぜ(パソコンとかカメラとかみんなそうだろ?)。おまけに俺は言葉が喋れる。おかげでおまえさんがたに俺の活躍を語って聞かせられるわけだ。

これからアバロンの王国には何度も危機が訪れる。それを解決するのは、農夫の体にそっちの世界の盆暗の魂が詰め込まれたピップでもなく、すっかり耄碌しちまったマーリンの爺さんでもなく、この「E.J.」様だ。救世主たる俺がいなけりゃアバロンはお先真っ暗ってことさ。おまえさんがた、俺の活躍をしっかり見ておくことだ(マーリンやピップには黙っててくれ)。

お、爺さんの魔法が終わったようだ。さて、そろそろピップとご対面だな。

俺の話がチンプンカンプンってやつは、「マーリンの呼び声」に飛びな。マーリンの魔法書は長らく絶版になってたようだが、「創土社」から復刊されはじめたらしいな。別の世界で俺に勝るとも劣らない活躍をしてる冒険者の記録は「今頃ソーサリー」で読める。
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魔法の規則
2005-03-06 Sun 15:32
とはいえ、ピップと再会するまでにはまだ時間がある。それまでに、この記録を読んでいるおまえさんたちに少々講釈をたれようか(なにしろ俺はいま樫の箱に入れられてて外の様子がよくわからないからな)。

つまるところ、この記録(ブログって言うのか?)もマーリンの魔法書と同様の魔法なんだ。魔法ってやつは手順を間違えるとうまく働かない。この記録を読むおまえさんにも理解しておいてもらわにゃならないことがいくつかあるのさ。

1:まず、俺が独白したり、そっちの世界にいるおまえさんたちに語りかけたりしている文章は、普通の字体で書かれているはずだ。一方、こっちの世界で起こった出来事や会話は、イタリックで書かれる。しかも三人称文体でだ(ただし、括弧の中は俺のツッコミだ)。これは俺の独白形態ばかりで退屈させないための配慮と思ってくれればいい。ちょっと試してみようか。

「おーい、意地悪ジェイクとはどうなった?」
樫の箱の中からE.J.が呼びかけた。
「ピップの圧勝じゃよ。なかなか頼もしい」
マーリンは書き物から目も逸らさずに答えた。


こんな感じだ。ジェイクに圧勝とは、サイコロ運が上がったか?

2:俺に何か言いたいことがあるなら、コメントから書き込んでくれ。できる限り返答はしよう(もちろん戦闘中は無理だ)。トラックバックも構わない。ただし、俺はこのブログの外には出られない(そういう魔法なんだ)。余所にはコメントできないからな。必要があれば代理人を立てるさ。

3:こっちとそっちで、時間も場所もまるで違うってことはわかるよな。こっちではリアルタイムの冒険も、そっちに記録されるときにタイムラグが生じるだろう。これははっきり言ってどうしようもない(マーリンでさえ克服できない問題だ)。納得してくれ。
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相棒
2005-03-06 Sun 15:52
まったく、こんな箱の中じゃ時間もわかりゃしない。俺の相棒、すなわちピップの話でもしようか。ピップはグラストンバリーって町の近郊にある農場で働く農夫だ。これといって特徴のない、健康で丈夫なだけが取り得のどこにでもいるような若者だ。だがそれは外面だけの話。ピップの精神は、おまえさんたちが暮らす世界の人間のものだ。マーリンの爺さんの魔法でピップの体に押し込められるわけさ。なぜそんな面倒くさいことをするかは知らないね。俺に訊かないでくれ。

俺はいままでに何千・何万人っていうピップの精神(そっちじゃ「中の人」って言うのか?)と冒険をしてきた。男もいたし女もいた。歳も人種もバラバラだった。いろんなやつがいたよ(いちいち全員覚えちゃいないがね)。で、今回一緒に冒険するやつは、前に一度(確かマーリンの魔法書が日本語に翻訳されたころだな)付き合ってやったことがある。当時そいつは小学生だった。謎解きなんかはうまかったが、サイコロの出目は最悪だった。情けないことに、よく"指セーブ"なんかしてたな。「三つ子の魂百まで」って言うから、今回もズルするかもな。それに前回の冒険の記憶がほんの少しは残ってるだろう。まあ大目に見てやってくれ。俺としては冒険が成功すれば文句はない。

……やれやれ、早くここから出してくれ!
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再会
2005-03-06 Sun 20:06
マーリンが部屋を出て行ったようだな。せむしのイゴールに化けてピップをお出迎えだ。いよいよだな。何度経験しても、この瞬間はさすがにドキドキするもんだ。

戻ってきた。変身を解いたマーリンがピップに向かってアレコレ捲くし立てはじめた。マーリンの台詞をいちいち読むのは面倒だろうから、俺が要約してやろう。「ギネヴィア王妃が悪の魔術師アンサロムに誘拐されるから、行って助けてこい」。たったこれだけのことなのに爺さんときたら……おっ、箱が動いた!

「きっと、こいつが必要になるはずだ……」
マーリンは箱を開けて、なかから一本の剣を取り出した。


ジャ~~~ン!俺の初登場シーンだ。初めましてピップ。久しぶりだな中の人。ウインクでもしてやりたいが、あいにく俺には目がない(二見版だからな)。再会の喜びはあとでゆっくり噛み締めるとして、爺さんの話を聞いてやれ。ほら、魔法の話を聞き逃すなよ。

「よかろう。さて、これから紙に字を書くから、読めるかな?」
マーリンがピップに手渡した羊皮紙の切れ端にはこう書いてあった。
『火の指1(ファイア・フィンガー)』


さあ、ここは覚えてるよな。選択肢はあれしかないぞ!
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出発
2005-03-06 Sun 20:23
ピップが声を出して『火の指1』といい終わらぬうちに、右の人差し指の先から稲妻がほとばしり出て、マーリンの髭を焦がしてしまった。

わはははは!G.J.!爺さんめ、いいザマだ。どうせいまの一発はオマケしてもらえるんだから撃ったモン勝ちだよな。

おっと城から使者が来たようだな。ここからは二人旅だぜ、ピップ。せいぜい14に行かないようにな。

使者とともに城にやってきたピップに対して、アーサー王はマーリンの対処を不審に思いながらも弁当やらロープやらが詰まったバックパックを用意し、アンサロムの住む暗黒城近くの森までピップを送るために36人の兵士を集めた。

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森の入口
2005-03-06 Sun 21:24
ピップは独り(二人だ!)、不気味な森の入口に立っている。ふと見ると道がある。しかも二股に分かれている。

いよいよ冒険のはじまりだな、ピップ。万が一(言ってて虚しいな)14に行ってしまったら、ここからやり直すことになるからよく覚えておくんだ。

おいおい、どっちに行くべきかもう忘れたのか?こりゃ先が思いやられるな……

森の入口の続きを読む
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修道院跡
2005-03-06 Sun 21:53
ピップは左の道を進んだ。道はどんどん狭くなったが、やがて空き地に出た。古びた石造りの廃屋がある。おそらく修道院の跡だろう。中を調べようと廃屋に入ったとたん、階段の上から真黒な鎧に身を包んだ男が現れた。
「止まれ。動くな」


いきなり強敵出現だな、ピップ。おや?余裕の表情だな。こいつが誰だか覚えてるわけか。

ピップはE.J.をすらりと抜くと(初出番だ!)、
「そこをどけ! 殺すぞ!」
と黒騎士に踊りかかった。すると相手はあっけなくひっくり返ってしまった。兜を脱がせると、円卓の騎士の一人、ペリノアの顔が現れた。彼は照れ隠しにピップを叱りつけ、馬にまたがって木々のあいだに消えていった。


まだ道に迷ってたのか、あの爺さんは。円卓にはろくでもない騎士しかいないのかね。お、空き地に別の道があるぞ、ピップ。
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暗黒城入口
2005-03-06 Sun 22:50
あっけなく城に着いたな。ここからが本番だぞ。

墓石のように突き立つ七つの塔。じめじめした石壁。滴り落ちる粘液。化け物がウヨウヨしていそうな静かで暗い堀。

しかし、何度来ても嫌なところだな。内臓も口もないが、反吐はきそうだ。おいおい、おまえは吐かなくていいよ。

城のはね橋はおりている。しかも鬼戸も上がっている。衛兵は見当たらない。

さあ、いつでも入れるぞ。俺の柄をしっかり握って進むんだ。そう、慎重にな。天井に怪しい穴が開いてるぞ!壁沿いを進むんだ。うわっ!煮えたぎった油が噴射された!俺にかけるなよ!ふう~。なんとか通り過ぎたな。

背後でガシャーンと大音響がした。鬼戸が閉まったのだ。

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2005-03-06 Sun 23:11
ピップは広い庭に入っていった。北には両開きの扉。東には荷車と樽。西には城壁へ上がる階段。庭には二羽、じゃなくて百羽ほどのニワトリがウロウロしている。

さあ、どっちへ行く?東か?そうだな、ニワトリはやばそうだ。

荷車は壊れて使い物にならない。樽にはリンゴ酒とワインが入っている。

生命点は減ってないから飲まないか。城壁も何となく嫌な感じだよな。北へ行くか?

扉を開けるとそこは第二の庭だ。中央には骸骨が磔にされている。左の壁にらせん階段の入口がある。骸骨に尻込みしたピップはらせん階段を登る。グルグルグルグル。ひたすら登る。尖塔のてっぺんに着いたが何もない。またらせん階段をひたすら下る。どこからか聞き慣れた声がした。
「たかが骸骨ごときに怖れをなすとは、先が思いやられるわい……」


マーリンの爺さん、俺たちの様子を見てやがるのさ。何が忙しいもんか。ほれ、臆病風に吹かれてる場合じゃないぞ、ピップ!北には扉のついた建物が四棟、西は閂がかかった木製の建物、東は戸がちょっと開いてる石の建物だ。それとも骸骨を調べるか?

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猟犬
2005-03-07 Mon 00:18
西の建物を調べるんだな。

鉄の閂を抜くと、突然、中から二頭の猟犬が飛び出して襲いかかってきた!

うわっ!早く俺を抜くんだ!よし、やつらの先制攻撃はなんとかかすり傷でやりすごしたな。反撃だ!

……って、おい!なんだその体たらくは!3連続で4振ってんじゃないよ!駄目だこりゃ。

ふう、ふう……。なんとか倒したな。こっぴどくやられたもんだ。相変わらずサイコロの出目最悪だな。とりあえず敵はいないみたいだが。

建物の中で小箱を見つけた。中にはダイヤモンドの指輪が!

魔法の指輪かもしれないぞ!こすってみろよ。

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指輪
2005-03-07 Mon 00:37
残念ながら、魔法の指輪じゃないようだな。だがよく見ろ。内側に何か刻んであるぞ。

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わかるか?CはAだ。……解けたようだな。経験点をもらっておけよ。ついでに生命点を回復しておくといい。

ピップは治療薬2回と軟膏1回を使って生命点を19回復した。

それじゃ、庭に戻るか。

指輪の続きを読む
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夜警
2005-03-07 Mon 01:06
次は東の建物か。

扉を押し開けると、皺だらけの老人がガタのきたテーブルに座って粗末な食事をしていた。
「助けてくれ、わしはただの年老いた夜警なんだ。お願いだから助けてくれ!」


おいピップ、こんな怪しげな爺さんを信じるなよ。だいたいアバロンにまともな爺さんなんていやしないん……

ピップが敵意のないことを告げると、老人はいきなり袖から短剣を抜いて切りつけてきた!

見ろ!言わんこっちゃない!(言わなかったけどな。)戦うぞ!

ふむ、2回目の戦闘はなかなかだ。だがこんな老いぼれ相手に空振りするなよな。こいつ、金貨70枚隠し持ってたぞ。治療薬を1回使って庭に戻ろうぜ。

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骸骨
2005-03-07 Mon 01:36
次は骸骨か。ウエェ~だな。

ピップが近づくと、なんと骸骨が動き出した!自分で手枷を振りほどこうとしている。

おいおい、とりあえず友好かもしれないから様子を見ようぜ。って友好判定の成功率低すぎだろ!……つっこんでても仕方ない。友好だと信じて振ってみろよ。まず骸骨の分で1個。……3か。判定のルールはおまえの振った3個の合計が敵の1個の出目より小さかったら、だよな。……もう駄目じゃんorz

骸骨は骨を鳴らしつつ迫ってくる。ピップはE.J.を引き抜いた。
「なんだ、いったいこいつは……?」(おお!今回俺の初台詞だ)
鞘の中で居眠りしていたE.J.が眠そうに言う(失礼な!居眠りなんかしてないぞ!)。
「こんな骸骨と戦うのか?おいピップ、何かやって、仲良くしたらいいじゃないか?」(なんだこの台詞は?)
「友好的な生きた骸骨なんて、いるわけがないじゃないか!」


そのとおりだ、ピップ。俺がこんな馬鹿なキャラクターになってるのは、魔法書を書いたあの爺さんの陰謀だ!俺は断固として異議を唱えるからな!ええい、さっさと倒しちまうぞ、ピップ。
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馬小屋
2005-03-07 Mon 01:58
ピンゾロの直後に6ゾロとは流石だな。まあ無傷で倒せてよかったな。磔台が抜けそうだが、そいつは無視して北の建物だな。

馬小屋だ。腐った藁や馬糞でいっぱいだ。

あらかじめ言っておくぞ、ピップ。馬糞を調べても構わないが、絶対に俺を使うなよ!!!

馬小屋をくまなく調べると、第一の庭の地図を発見した。そこには秘密の落とし穴が書かれている。

よし、落とし穴の入口から地下に下りるぞ。
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落とし穴
2005-03-07 Mon 02:22
穴を下りるとジメジメとした回廊になっている。北東へ向かって照明のない廊下がのびている。

明かりを用意だ。ランタンと松明、どっちを使うかは難しいところだが、とりあえず武器にもなるし、左手で松明を持てばいいだろう。

通路を10mほど進むと、床石がクルリと回転して落とし穴が口を開けた!5m下の穴の底には毒を塗った槍が仕掛けられている!

ピップ!運試しだぞ!サイコロを2個振るんだ!……5か。ギリギリだなおい!生命点が20減ったが、まあ槍に刺さらなくてよかった。ロープとスパイクで這い上がるんだ。

酷い目に遭ったな。傷は直しておけよ。

落とし穴の続きを読む
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野菜
2005-03-07 Mon 02:55
廊下は急勾配に下り、天然の洞窟になった。床には骨が散乱している。南東から第二の洞窟がのびている。

ここには何もなさそうだ。先へ進むぞ。

さきほどより大きな洞窟だ。北に出口がある。床には肥料のようなものが積まれている。

またそんな汚物をつつくつもりか?何度でも言うが、絶対に俺で触るなよ!

それは肥料などではなく、身の丈2mはあろうかというキャベツみたいな野菜怪物だった!つついている最中に先制攻撃をしかけてきたぞ。

うわ!つついちゃ駄目だったんだっけ?なんならワイロを使ってみるか?さっきの指輪で足りそうだぞ。そうか、おまえのサイコロ運じゃ望み薄だな。戦うしかないな。
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細長い部屋
2005-03-07 Mon 03:09
すごいじゃないか、ピップ!あの野菜怪物をたった3撃で倒すとはな!俺の株も上がろうってもんだ。落ちてた革の財布に金貨10枚入ってたぞ。ご褒美はシケてるな……

通路は西に曲がり、木製の扉で行き止まりになっている。扉を開けると、松明が灯された細長い長方形の部屋だ。北と西に扉がある。

さあどっちにする?……西か。

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ゾンビー
2005-03-07 Mon 03:26
輝く大理石でできた広間だ。北側に出口があるが、ピップと出口とのあいだに6体のゾンビーがいる!ソンビーはゆっくりと襲いかかってきた。

ゾンビーは9~12を振らないと倒せないだと!?じゃあ俺でなくてもいいじゃないか。おいピップ、短剣でやれよ。素手でもいいぞ。俺はこんな腐った連中を切りつけるのは御免だからな。ドラゴン革の胴着があれば、こんな連中にやられやしないって。え?俺だから9~12で倒せるんだって?やれやれ仕方ないなあ。

ほれ、やっぱり無傷で済んだじゃないか。おい、ゾンビーの1体がよさそうな銀の指輪をしてるぞ。はめるとヒリヒリするって?別に害はなさそうなんだろ?

さ、次だ。

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夢時間(1)
2005-03-07 Mon 04:16
扉の先は十字路になっている。北か東か西へ進むことができる。

なんだって?ここで寝るっていうのか?生命点はほぼ満点だぞ。何の意味があるんだ?なに?アバロンの冒険で「夢時間」に行かないのは冒涜である?それに切羽詰ってから寝ても「夢時間」で殺される可能性が高いから、余裕があるうちに寝とくのが正しい?う~む、わからなくはないが、つまり、サイコロで絶対に4以下を振る自信があるってことだな。前向きなんだか後向きなんだか……。

わかってると思うが、俺は「夢時間」に付き合ってやれないからな。何かあったら起こしてやるよ。「夢時間」に行ってたら意味ないけどな。

……ホントに「夢時間」に行っちゃったよ。

夢時間(1)の続きを読む
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回転部屋
2005-03-07 Mon 04:37
いい夢見たかい?治療薬3個と軟膏1個分の夢だったわけだ。これで義務は果たしたんだろ?どっちへ行くか決めてくれ。……西だな。

10mと行かないうちに円形の部屋に入った。中央にはアンサロムと思しき像が立っている。と、突然、部屋が回転を始めた。ようやく止まったときには入口が消えていた。

うぅ、目が回った~。さて、どうやって出るか。部屋には箱と、レバーと、クソッタレな彫像か。台座に何か書いてあるな。「頭を使え」、「好奇心は災いのもと」。至極当然だな。そしてまた暗号か。

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UはTだとさ。解けたか?

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暗闇の部屋
2005-03-07 Mon 04:53
暗号は解けたな。アンサロムの像が持ってる杖をちょっと引くだけでもとに戻るみたいだ。十字路に戻ってと。次は東か?

12m先に壊れた扉がぶら下がっている。部屋の中は真暗だが、かすかに呼吸の音が聞こえてくる。試しに松明を投げてみても、何も照らさない。魔法の暗闇のようだ!

それでも入るか?やめといたほうがいいと思うがねえ。いくら俺でも見えない相手には苦戦するぜ?

ピップは忠実な(誰が忠実だって?)E.J.をしっかりと握りしめて暗闇に入っていった。呼吸がだんだん近くなっている。息苦しい沈黙……
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レプラコーン
2005-03-07 Mon 13:46
突然、ピップの踝に強烈な一撃が!生命点を4点失う。この魔法の暗闇の中では、松明には火が点かないし、ランタンも役立たずだ。

お、お、落ち着け!大した怪我じゃないだろ。落ち着いて考えるんだ。魔法の暗闇には魔法の光だろ。予行演習が役に立つときが来たぜ。

ピップが「火の指」を撃つと、一瞬暗闇が消え、さきほどの松明の光が部屋を照らした。踝に噛みついていたのは小妖精レプラコーンだった。

見えたのは一瞬だけで、また暗闇だ。どうする?懐柔策を試してみるか。

暗闇は完全に消え失せ、レプラコーンはピップの踝から歯を抜いた。
「よけいなことをしちまった……」
ひどいアイルランド訛りだ。
「てっきり怪物か、アンサロムだと思ったんだ。だけど血の味からあんたがまっとうな奴だとわかったから、いますぐ傷を治してやるよ」
そう言うと、彼はピップに革の財布を渡して消えてしまった。


中を見てみろよ、ピップ。金貨50枚に、両面とも表の銅貨、魔法の巻物もあるな。巻物は……「死の呪文」か!おまえには危険な代物かもな。

それにしても、ひとつツッコんでいいか?レプラコーン!おまえ、傷治してねえよ!

レプラコーンの続きを読む
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地底湖
2005-03-08 Tue 02:49
残りは北だけだ。……行き止まりだな。よく調べてみろよ、隠し扉があるはずだ(しかし、サイコロ振る意味あるのかここ?)。

秘密の扉を押すと、曲がりくねった濡れた階段が現れた。階段を下りきると通路になり、その先は巨大な洞窟になっている。そこには満々と水をたたえた地底湖が。
どこからか囁き声がする。
「ピップ……こわいよ」
声の主はE.J.だった。
「ここが気に入らないんだ……暗いし、大嫌いなクモがいるかもしれないぞ」
「E.J.だらしないぞ、冒険に危険はつきものさ。クモが出たら、ぼくがやっつけてやる!」
「ほんとか?よし、それなら……だけど、もしやっかいなことになっても、おれのせいじゃないからな」


……言いたいことは山ほどあるが、とりあえず岸に近づいてきた無人の小船が問題だ。乗るんだろ?ピップ。
別窓 | 「暗黒城の魔術師」 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
例の、八本脚の虫について
2005-03-08 Tue 03:06
さて、冒険は一時中断して、ここで言っとかなきゃならないな。おまえさんたちは「E.J.はクモが苦手」って思ってるだろ。ああその通り。嘘じゃない。俺はクモが苦手だ。だがね、3分間しか戦えないウルトラマンのように、犬が怖いオバQのように、ヒーローには弱点がつきものなのさ。俺みたいに完璧な魔剣ともなると、何でもかんでも華麗にぶった切ってたんじゃ、かえって目立たなくなる。隙がなけりゃ、万人に愛されるキャラクターにはなれないってことだ。それに、俺だってたまには休みたい。優秀な魔剣に生まれたばっかりに、ピップは俺に頼りっきり。戦闘になれば俺を棘の生えたの鎧にぶつけたり、腐ったゾンビーに突き刺したり、汚物に突っ込んだりとやりたい放題だ!冗談じゃない!労働基準法違反だ!そういうわけで、虫くらい自力で倒してもいいんじゃないかね、ピップ。

勘違いしないでほしいんだが……これは決して言い訳じゃないからな!
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孤島
2005-03-08 Tue 03:33
いかにおまえが健忘症気味で、昔のことを片っ端から忘れる脳みその持ち主だといっても、この先の展開は覚えてるはずだ。そう、小船はひとりでに湖面を走り、やがて湖に浮かんだ孤島に着く。島にはギリシャ式の神殿が立っている。覚えているはずだ。

そうだ、神殿には行かず、島の回りを調べるんだ。"彼"に会わなければ冒険する意味なんかないんだろ?島の北に洞窟が口を開けている。

さあ、心の準備はいいか?
別窓 | 「暗黒城の魔術師」 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
地下聖堂
2005-03-08 Tue 23:39
狭い洞窟を苦労して進むと、小さな洞穴に出た。そこには何と、道標がある。
『魔神の地下聖堂へ(古代の記念碑)』
そのすぐ先の岩壁に、凝った造りの木製の扉が埋め込まれ、真鍮の飾り板が打ちつけてある。
魔神の地下聖堂(ノックされたし)』


いよいよだな。深呼吸しろ。いまどんな気分だ?ピップ。何年も会ってなかった親戚に会う気分か?就職の面接に臨む気分か?あんまり緊張するなよ。なあに、落ち着いてやれば大丈夫さ。

扉には鍵がかかっていない。聖堂は12m四方の大きさだ。黒い大理石の床の中央には壇があり、その上に大きな黒檀の棺桶が置かれている。壇には銀の飾り板があり、何か書いてある。

懐かしいだろ。いまさら言うまでもないが、「彼の詩を褒めちぎらねばならない」。これはこの世界の物理法則だ!口が裂けても本心を喋るんじゃないぞ!さあ、棺桶をノックして魔神を起こそうぜ。謎を解かなくちゃならない?おいおい、指輪の暗号を忘れたのか?
別窓 | 「暗黒城の魔術師」 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
詩的魔神
2005-03-09 Wed 00:05
棺桶がゆっくりと開き、魔神が姿を現した。
長身で顔はチョークのように白く、燕尾服に白いネクタイ、その上に黒いオペラ・コートといういでたちだ。上の歯が二本外に突き出し、下唇にかぶさっている。おもむろに彼は黒い大きな目をピップに向けた……


魔神を知らない読者にフーゴ・ハルのイラストをお見せできないのが残念だ(俺の魔法では、現時点では無理なんだ)。

「よう来たのう……話のできる知的な訪問者は久方ぶりじゃ。ところであんた、このわしに何をお望みかな?」

この状況でその問いに即答できる奴を尊敬するね。

「あん?自分の望みがわからんのかね?まあ、誰もがそうさ。ところで、わしの詩は気に入ったかね?読んでくれたろう?」

キターーー!準備はいいだろうな?おまえの貧弱な語彙と文学知識を総動員して、アンタッチャブルも尻尾を巻いて逃げ出すくらいに褒めちぎれ!魔神を怒らせるくらいなら、円卓の上でマーリンのスキャンダルを大声で暴露するほうがまだマシだ。
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作詩
2005-03-09 Wed 01:21
「君の詩的センスはたいしたものだ。わしの詩の豊かな想像力を見抜くとは!いや、若いに似合わず詩をたしなんどる」

第一関門はクリアだな。次はいよいよ本番だ。

「さて、君はわしの詩に耳を傾けてくれたのだから、わしとしても賛辞を返さねばならん。さ、いますぐにわしらお互いの啓発とめぐりあいの喜びを讃えて詩を作ってくれ。できるだけ長いほうがいい。ただし、二行ずつ韻を踏んでもらいたい」

さて、ピップ。おまえの"詩的センス"を見せてもらおうか。まあ気楽にやれよ。どうせ、魔神に本当の詩のよさなんかわからな……ゲフン!ゲフン!俺は何も言ってないぞ。

 めくるめく神秘の魔法に導かれ
 熱病のごとく冒険の世界に取り憑かれ
 邪悪なる暗黒の魔術師を倒さんと
 麗しきアバロンの王妃を取り返さんと
 静かな湖のごとき暮らしと袂を分かち
 陰鬱たる黒き森の入口に立ち
 平穏と安穏はもはやはるか遠く後ろ
 意を決して目指すは悪の根城
 悪夢のような森を華麗にすり抜け
 恐ろしい暗黒城の奇怪な洗礼を受け
 勇気と知恵と信念こそ我が剣
 波寄る罠も怪物も退けん
 ああ、出会いの奇跡をおいてほか
 かくも素晴らしき運命があるものか
 邪悪な暗黒の城の地下に
 詩を讃えあう喜びがあるとはいかに
 この幸福を生涯忘れまい
 知の交歓こそ我が生き甲斐


……おまえ、韻の意味わかってるか?とはいえ、なかなかの力作だな。とにかく分量は充分だ(あんまり長すぎると読者が疲れるしな)。これまでの経緯を詠ったわけだな。俺のことがひとことも出てこないのは、まあ勘弁してやるとして、魔神の反応はどうだ?
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褒美
2005-03-09 Wed 02:09
「なんと喜ばしき詩!なんという傑作だ!よしよし、君には、たっぷりと褒美をやらなくてはな……」
そう言うと、魔神は詩の一行につき金貨一枚ずつくれはじめた。


うまくやったな。金貨18枚ゲットだぜ。

「ところで、わしのような大詩人は算術に弱くてな。君の詩が10行以上あったかどうか教えてくれたまえ」

18行だ。

「なんという偉業!なんという詩的才能だ!18行の詩、これに対しても褒美を取らせようぞ!」
魔神はズボンのポケットから小さな木製のアヒルを取り出し、ピップに手渡した。
「これは魔法のアヒルだぞ。見えない魔法によって大きな危険にさらされたとき、『魔法のアヒルよ、援護を頼む。僕はちっとも恐くないぞ!』と叫んで即座に119へ行くんだ」


見かけによらず、これは役に立ちそうだな。

「さてと、いささか疲れてきた。棺桶に戻って、次の訪問者を待つことにしたいと思う。失敬」
魔神は棺桶に飛び込んでバタンとふたを閉めてしまった。


お疲れ、ピップ。今回の魔神訪問はこれで終了だ。神殿のほうに回ろうか(神殿にも行けたんだったのか)。

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