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悪霊島脱出
2005-04-01 Fri 00:10
延々と西へ辿る通路を辿ると、切り立った断崖の上に出た。南北に走る谷底へ下りる。南には煙のようなものが立ち昇っている。北は岩だらけだが、平坦な土地が広がっている。

「悪霊はおらへんみたいやな」
「どっちへ行くだろうね、ピップさんは」

北の平地に入ると、水のきらめきが見えた。小さな砂浜に辿りつく。はるか沖には母船が停泊している。ふと見ると、信じられないことに手漕ぎのボートがある。喜び勇んで乗り込むと、何かが書かれた紙が落ちていた。

おお、若き友よ!ぜひとも会いたかった
待ち遠しく思っておったぞ……
それでは魔法のことばを教えよう
このことばを口にすれば
鳥のように空を飛べるのだ
未知の34へジャンプできるのだ
だが、口にする前にようく考えろ
魔法のことばは、『プロダクトヴィット』……


「こ、これは……」
「詩的魔神やな。この島におったっちゅうことか」
「魔法のことばを唱えれば、魔神の所へ飛ぶんだろうか?」
「さあな。ま、何にしても、これは緊急脱出に使えるで。しかも、ただのことばなんやから、14行きになっても覚えてられるやろ。とにかく船に戻って次の島や」

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怪鳥島
2005-04-01 Fri 12:58
この島には母船で上陸できそうだが、船員たちは上陸を拒む。
「怪鳥がいて……」老水夫はそれだけ言って、口をつぐんでしまった。
ひとりで上陸してみると、なぜかサイコロを1個振ってみようという思いにかられた。……4。特に何もないようだ。北と西と東に進むことができる。


「なんだか嫌な予感がするね」
「出目次第では即14行きみたいな気配やな」

東へ向かう。またしてもサイコロ1個振る衝動に駆られたが、何事もなかった。20分ほど進むと、モアイのような石像が立っている。裏にはレバーが三本あり、謎の警告文が書かれている。

「数字の謎解きやな。子供騙しや」
「石像の口が開いて、金貨3500枚とお守りが出てきたよ!」
「闘いのときに敵の最初の出目を-1か。ショボ~」

次は北へと向かう。うるさい鳥の声がするだけで、退屈なところだ。
「おい、おまえ!こっちだ。上だよ!」
なんと、鳥が話しかけてきた!
「俺たちは古代神話について論争していてね。キュプクロスには目がいくつあったかで意見が食い違ったんだ。正しい答えを教えてくれたらいいものを手に入れる方法を教えてやるよ」


「アホらし。さっき豚にしてやったっちゅうねん」
「黄金の鍵だ!」
「ここは謎解きの島かいの~」

最後に西に向かった。西海岸に辿りつくと、砂浜に真黒な小船がある。
小船に乗り込んでみると、それは猛烈な勢いで岸から離れはじめた。何とか船を止める方法はないかと探してみると、羊皮紙の巻物があった。奇妙な図がいっぱい描かれている。
小船は走り続け、小さな岩礁に乗り上げてバラバラになってしまった。岩の上に置き去りにされてしまった。


「巻物は"黄金の舟"の設計図だね。これさえあれば、〈やぶにらみ航海〉に行かなくてもすむんだ」
「せやけど、肝心の金箔の紙はとっくに無くしてるやん」
「ほかの、金色の折り紙とかでも大丈夫でしょ」
「しっかし、延々四ページも折り紙の折り方に割いとるな。折り紙に慣れ親しんどらんのやろな、あっちの人らは」

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他世界の冒険者たち
2005-04-03 Sun 13:17
久しぶりだな。俺のこと、忘れちまってないだろうな?この記録の管理者であり、世界最高の喋る魔剣、エクスカリバー・ジュニアだ。いまは休暇中で、語りはピップの右目と左目に任せているがね。ちょっと様子を見に来たんだが、何ともひどい有り様だな。おまえさんたちが呆れて見放したりしないことを願うばかりだ。

さて、せっかく出てきたついでに、ほかの世界で冒険している連中の紹介をしておこう。いずれ劣らぬつわもの揃いだ。ぜひ更新を頑張ってもらいたい。

今頃ソーサリー:『ソーサリー』
あっしはレプレコーンのオシェイマスでさ!:『バルサスの要塞』
GB備忘録:『竜の血を継ぐ者』
味噌日記@はてな:『2002年帝国の逆襲』
パラグラフの狭間で:『悪魔の妖怪村』


――このブログが面白いと思ったらblogRankingへ進め。さもなければもといたセクションに戻って行き先を選びなおせ。自分も冒険の旅に出たいと思ったならマーリンの魔法書を買いに行け。今日は花見の予定だったのに、まだ桜がたいして咲いてなくてがっかりしてるなら(しかも東京は午後雨らしい)、14へ行って雨避けの呪文を100回唱えていろ。
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恐竜島
2005-04-06 Wed 03:30
「黄金の船のおかげで航海も快適だね」
「黄金どころか、結局折り紙すら見つからんで、"プリンター用紙の船"やけどな」
「それは言わない約束でしょう?次は恐竜島です」

この島は草木一本ない火山島で、蜂の巣のように穴の開いた溶岩が見える。船員たちは怖気づいて一人もついて来ない。ピップは独りで上陸し、溶岩の入口になっている洞窟に足を踏み入れた。洞窟の入口には、そこらじゅうに採鉱道具と小さな骨が転がっている。

「何か恐ろしいものがいるのかな?」
「ま、恐竜島に恐竜がおらんかったら詐欺やけど」
「北西と東に洞窟が分かれてるね」

東に進んだ先には、緑色の糞、掘り散らかされた金塊、謎の落書きがあって行き止まりとなった。金塊を抱えて入口まで戻る。

「"箱を開けるには工夫がいる 虹の色の配列を考えろ"……どういう意味だろう?」
「いま考えたってしゃーないやろ。それより金塊ザクザクでウハウハやないか!」
「生きて帰れればね……」

溶岩を掘り広げたような洞窟だ。一歩進むと、岩陰から岩怪獣が襲いかかってきた!岩怪獣の生命点は15しかないが、防護点が6点ある。基準点4で被害点+5だが、2回に1回しか攻撃してこない。

「けっこう強敵だ。長引くと天井が崩れるかもしれないし」
「アホ。石弓つこたら一発、ちゅうか二発でしまいやないか」
「あ、なるほど!」

さらに洞窟を進む。……やっかいな状況だ。体長5~6mはある恐ろしい怪物がいるぞ。こいつは……ティラノザウルスだ!しかも運の悪いことにバッチリ起きている。鍵以外の全てを差し出してワイロの判定をするのでなければ、闘うしかない。ティラノザウルスの生命点は80、基準点は3、被害点+7、防護点5点だ。

うわああああぁぁぁぁぁっぁぁぁ!!!
無理無理無理無理無理無理無理、絶対無理やて!!!
「もうだめだぁ~!」
「豚の呪文さえあったら……いやまて、とりあえず一時退却や!」

『プロダクトヴィット!』
ピップは慌てて大声で叫んだ。そのとたん、ピップの体は34へ飛んで行った。


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円形劇場
2005-04-06 Wed 18:00
ピップは巨大な野外円形劇場のなかにいる。周囲の観客席には悪霊たちがぎっしりで、奇声を発しながら飛び回っている。舞台からの出口はすべて悪霊戦士たちに塞がれている。
舞台の中央には、生贄台らしく長方形の御影石が置かれている。
ふいに悪霊たちが静かになった。振り返ると、悪霊戦士たちが道を開け、黒いローブに身を包んだ何者かが現れる。ゆっくりとピップのほうへ歩き始めた。彫り物のある水晶の短剣を手にしている。


「"あの人"かな……?」
「"あいつ"やろな……」

ピップがじっと様子をうかがっていると、男はフードを取った。真っ赤な目をし、唇の両端から牙をのぞかせた青白い顔が現れた。

おお、若き友よ、なんといういたずら者よ
恐るることなかれ
あせることなかれ
最後の1ドルに賭けてでも
かならずや、おまえを助けてやろうぞ!

悪霊たちから、一斉に大喝采が沸き起こる。


「うわぁ、初めて見た。この人が詩的魔神!」
「ホンマに史上最悪やな……詩が」
「しっ!聞こえたらどうするの!」
「悪霊どもには魔神の詩が理解できるみたいやけどな」

「さて、おまえをここから旅立たせねばならぬ。はやくほかの島をあたってみよ。いや、その前に、ちょっとあの生贄台の上に大の字になってみよ」
魔神は水晶の短剣を振りあげて促した。


「……不安」
「詩を貶さん限り大丈夫なんとちゃうか~」

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魔法のひよこ
2005-04-07 Thu 03:49
ピップがおとなしく台のうえに大の字になると、覗き込んだ魔神が手に持っていた短剣をピップに渡した。
「こいつは魔法の短剣であるぞ。いかなる敵であれ、一発でしとめる短剣ぞ。だが、一回しか使えぬ。それと、もうひとつ……とても貴重な品を授けよう。ただし、条件がある」
「なんでしょうか?」
「実はな、ひとつ弱ったことがあってな。それを余の詩に託して朗読するから、答えてほしいのじゃ……」


「この短剣があれば、ティラノザウルスを攻略できるね」
「おまえ、だんだんRPGのガイドマスコットみたいになってきたなあ」
「う……そんなことない……」
「魔神の詩が始まったけど、読者は読むに堪えんやろ。ウチが要約したろ。……要するに、普通のひよこに混じってしもた三本足の魔法のひよこの数を答えたらええわけや。ひよこは全部で300羽、足は全部で703本」
「代数の基本問題だね」

「正解!当たりぃ!よくぞアリストプラトンの"ひよこの定理"を知っておったな!」
魔神が絶叫したとたん、水晶の柱のあいだに凄まじい放電が起き、あっという間に闇に包まれた。
そして気がついてみると……母船の甲板にひっくりかえっていた。右手に水晶の短剣、左手には黄金の鍵を握っている。


「黄金の鍵、三つ目だ」
「全部で何個あるんか知らんけど、とりあえず恐竜島に戻ってティラさんに復讐や!」
「ティラさん……」

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恐竜島再び
2005-04-09 Sat 09:31
「リッベンジ♪リッベンジ♪」
「はいはい、はしゃがない」

恐竜島に再上陸したピップは、ティラノザウルスのいる洞窟へ進んだ。巨大なティラノザウルスの顎に捕らえられる寸前に、水晶の短剣を突き立てた!

「いいティラノザウルスは、死んだティラノザウルスだけや」
「それどこの格言?」

先へ進むと、トンネルは次第に大きくなり、水晶の洞窟に辿りついた。洞窟の中央に、磨き上げられた巨大な青い水晶版が置かれている。水晶版の上には透明な箱があり、中にピンクと黒の斑色をした大きな卵が入っている。箱のふたには赤、緑、青の正方形のボタンがついている。

「"虹の配列を考えろ"の箱ってこれのことだね」
「あれ?虹ってどういう順やったっけ?」
「調べてみるよ」

箱が開いた!ピンクと黒の卵が割れて、小さなティラノザウルスが出てきた。やけに人なつこそうだ。ピップの手をペロリと舐め、「こんにちは、ママ」と言って洞穴へ姿を消してしまった。

「可愛いなあ~」
「さっき死んだティラノザウルスだけって……」
「子供に罪はないんやで」
「とにかく、卵のかけらを拾ったらもう何もないみたいだけど」
「いよいよ最後の島やな。いっちゃんろくでもなさそうな名前の」

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難破島
2005-04-10 Sun 02:07
船がこの島に近づくにつれ、岩だらけの海岸線のまわりに難破した船の残骸が墓標のようにあちこちに横たわっている。上陸できそうな海岸は見当たらない……。
諦めてほかの島へ行こうと決心したとき、見張台から船員の叫び声がした。
「羊だぞーっ!黄金の羊だぁ!」
よく見ると、なだらかな丘の上に黄金の羊がいた!


「黄金の羊といえば……」
「イアソンの冒険の目的やな。これは上陸するしかないな。第一、ここしか残っとらへん」

ピップはイアソンとともに手漕ぎボートに乗り込み、上陸を試みた。不思議なことに、島に近づくにつれて、難破船は幻覚であったかのように姿をかき消した!ボートは白い砂浜に乗り上げた。
何本かの道が伸びている。海岸の上の豪邸、丘のてっぺんの陰鬱な城、農場、活気のありそうな村、廃屋、井戸、暗い湖へと通じている。


「いきなり行き先が多いね」
「難破船が消えたんは怪しいな。臭うで、この島は」
「とりあえず、黄金の羊のいた丘を探さなきゃ」

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豚小屋、農場
2005-04-10 Sun 02:25
「とりあえずは村に行って情報収集やな」

どうなっているんだ?村に足を踏み入れたと思ったら、ここはばかでかい豚小屋だ。まわりは豚、豚、豚だらけ。いや、一匹だけイノシシがいる。ピップに向かって突進してくるぞ!

「ホントにどうなってるんだろう?」
「アタタ、たかがイノシシにやられすぎや。どうもこの島全体に幻覚でもかかってるんとちゃうか?」

農場に向かってみると、のどかな田舎の景色になった。農場の庭でニワトリに餌をまいていた赤い頬の女が、ピップたちを見てにっこりと微笑んだ。
「まあ!お客さんだっていうのに、こんな恰好で!さ、なかへお入りになって」
だが、ピップはこれが見かけどおりの情景でないことを感じ取った。飢えたような目つきで睨むニワトリの目つきのせいかもしれない。


「ここは幻覚じゃなさそうだけど」
「でも見た目どおりともちゃいそうやで」

「申し訳ありませんが、ご親切なご招待はお断りします」
「なんだって?生意気な!さあ、みんな、やっておしまい!」
女が金切り声をあげると、12羽のニワトリが襲いかかってきた。いや、ニワトリの仮装をした巨大な白イタチだ!


「うわ!やっぱり敵だった!」
「何をいまさら」

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14(9)
2005-04-10 Sun 03:03
「6匹同時に相手したら、そら死にますわ」
「まやかしの術もなくしてたしね」
「やり直しはええとして、もうだいぶルートは決まったな」
「このシリーズに特徴的な、地図からセクションを選択する手法は、リプレイでやり直すのには不向きだね。別のルートを進む面白さがないから」
「まあしゃあない。生命点は45点や。最適ルートを辿り直してや」

・装備を集め、イアソンたちを救出し、財宝を手に入れ、船を取り返す。
・怪鳥島。金貨3500枚とお守りと黄金の鍵と黄金の船を入手。
・五指島。小指島以外を回り、金貨100枚、グロッグ酒、豚の呪文、銀の鍵×4を入手。
・髑髏島。影を追い払い、キュプクロスを豚にして倒し、黄金の鍵を手に入れてからゴピ・クリシュナを雇う。
・小指島。七つ頭の大蛇をゴピ・クリシュナに倒してもらい、銀の鍵を入手。
・恐竜島。金塊を手に入れ、岩怪獣を倒す。ティラノザウルスが起きていたので、プロダクトヴィットで魔神のいる悪霊島へワープ。
・魔神の問いに答え、黄金の鍵と水晶の短剣を入手。恐竜島へ戻ってティラノザウルスを倒し、卵のかけらを手に入れる。

「こんなところかな。別のやり方を試す余地はあまりないね」
「上出来や。難破島にリベンジかけるで」
「そうこうしているうちに、経験点が100点を超えたね」

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暗い湖
2005-04-13 Wed 03:27
イアソンとともに難破島に上陸し、暗い湖を目指した。この湖の水面には……羊の群れが浮かんでいる!水面でおとなしく草を食んでいるのだ。群れの中に黄金色に輝く羊が目にとまった。
「黄金の羊だ!捕まえていいと言ったよな!」イアソンが興奮して叫んだ。


「これも幻覚?」
「油断はできへんで。なんなら飛び込んでみるか?」
「遠慮しときます」

よどんだ水面に一歩踏み出すと、まるで祖国の土のように硬く感じられる。イアソンとともに走りだすと、湖は消えて草原になった。
羊たちは途方にくれてウロウロしているが、群れを守ろうと大羊が突進してくる。


「羊は本物なのかなあ?」
「中身が何やろうと殺してしもたらおんなじや」
「しっかり三回以内に倒したね」
「おっ!黄金の羊に追いつきそうやないか!」

「捕まえたぞ!」羊にタックルしたイアソンが興奮して叫んだ!
「その汚らしい手をどけてくれませんか?」羊が冷たく言い放った。羊が喋ったぞ!
「私の名はメディアです。羊の恰好をしているように見えるだけです。父のコルキス王は妄想癖のある魔術師でしてね、この島全体に幻覚の魔法をかけたのです。豚小屋は村に見えますし、宮殿はあばら家に見えます。おかげで外部からの侵入者にも悩まされませんが」
「なぜあなたの毛は黄金なのですか?」
「黄色いセーターを着ているのですよ」
羊の姿は消え、息を呑むほどの若い美女に変身した。
「このセーターを差し上げてもよろしくってよ。ただし、恐竜の卵の殻と引き換えに」


「なんやめっさムカつく女やな」
「イアソンが求婚してあっさりふられたやり取りが割愛されてるけど……」
「でもセーターはもらっとくべきやな。これで失われた島のセクションがわかるはずや」
「さっそく島に向かう?」
「黄金の鍵、3個では足らんかったような。まだ探すところがあるで。あのアバズレが言うとった宮殿や」
「あ~あ、イアソン、王女を追っかけていっちゃったね」

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宮殿
2005-04-13 Wed 03:43
廃屋の周囲は掘で囲まれており、木の橋がかかっている。橋を渡って扉に近づき、そうっと開いた。そのとき、三匹のハルピュイアが頭上から襲ってきた!

「三匹同時はかなりキツイね」
「おいおい、こんなときの袖の下や。一匹たったの金貨千枚やろ?」
「うわ~、成金のおばさんみたいになってる」
「金は使うためにあるんやで~」
「わ、ホントに二匹丸め込んだ!」

内部は外見よりもはるかに大きかった。右奥と左手に扉がある。壁にかけられた額に、この建物の平面図らしきものが収められている。

「ほれ仕事やで」
「は~い、写します」

catsle.jpg

「またこのパターンか」
「これがこのシリーズの特徴だからね」
「こんなかの何割がデストラップかいの?」
「……」

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燃料倉庫
2005-04-13 Wed 04:08
「じゃあまずは、右奥の80へ進むか左の146へ進むかだね」
「アホウ」
「え?な、なんで?」
「アホウ、よー見いや。160からいっぺん出て、外から入れる部屋があるやんか。だいたい素直に進んだらバカ見るに決まっとんねん」
「う、そ、そっちのほうが罠かもしれないじゃないか!」
「確かにそうかもしれへん。でも大丈夫や」
「その根拠は?」
「勘や」
「……はいはい、もう好きにして」

ここは燃料倉庫だ。大半が薪で、乾燥させるピートも積んである。よく調べてみると、黄金の鍵を見つけた!

「いきなりビンゴや!」
「う~ん、お見事!じゃあ次は通路に入ってみる?」
「アホウ」
「うわ、また……」
「鍵さえ手に入れたら用無しやないか。どうしても必要なもんがありそうなら戻ってきたらええねん」
「ワリキッテマスネ……」

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失われた島
2005-04-15 Fri 02:24
なんという島だ!海岸線はすべて断崖絶壁で、停泊できそうなところなどまったくない。迷信深い船員たちはこの島をひどく恐れている。(「この島、やろが」)
周囲をまわること五回、断崖の下に口を開けた小さな穴を見つけた。ボートならかろうじて通れるかもしれない。ひとりボートに乗り込んで穴に入る……そこは水も穏やかで、船着場のようになっていた。正面の壁には巨大な真鍮の扉がある。
扉の上には巨大なカバの頭の彫刻が施され、扉の表面にはカバの乳房をかたどった小さな呼び鈴が無数にちりばめてある。


「どこかで見たような……」
「ボケか。例の場所で見つけた羊皮紙や」
「ああ、あれだね」

乳房の数だけ呼び鈴を押すと、巨大な扉がゆっくりと開いた。
扉の向こうの通路を進むと、やがて急な登り坂になり、明るい陽光に照らされた地上に出た。草原が広がり、かなたにピラミッドが見える。おや?ピラミッドのほうから見慣れた男がやってくるぞ。白髭を生やし、グルグル巻きにした包帯の上からトンガリ帽子を被っている。
「マーリン!」

「マーリン!」
マーリン!
「うわ、思わず一行空けずに叫んじゃった」
「クソジジイ!ここで会ったが百年目や!ケツから手ぇ突っ込んで、奥歯ガタガタいわしたれ!……ヒッヒッヒ、そうや、何もかもこのクソジジイの仕業や。古代ギリシャに飛ばされたんも、サクソン人が攻めてきたんも、エクスカリバーが盗まれたんも、ウチらがこんなガキのお守せなならんのも……」
「お、お、落ち着いて、落ち着けー!」
「郵政民営化も、竹島問題も、フジテレビ買収も……」
「え、えーと、右目さんが壊れ気味なので、とりあえず左目だけでお送りいたします」
「給料上がらんのも、上司がアホなんも、血圧が高いんも……」

「おまえが怪物といちゃついているあいだに、サクソン人どもはますますアバロンの地を脅かしているんだぞ。はやくあのピラミッドの中で魔法の武器を手に入れて、アバロンへ帰るんじゃ。さあ、急いだ、急いだ。いや、ちょっと待て!鍵を九つ、ちゃんと持っておろうな?」

「もちろん持ってますよ。黄金の鍵が四個、銀の鍵が五個。さあ、いよいよ最後ステージですね」

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ピラミッド
2005-04-19 Tue 02:23
ピラミッドのまわりを調べてみると、北面に青銅の扉が見つかった。扉には奇妙な形の鍵穴が縦に四つ空いている。
九個の鍵からこの鍵穴に合うものを選んで差し込むと、錠の外れる音が鳴った。
さて、この扉を押すべきか、引くべきか、ノックするべきか?


「鍵の特徴をちゃんと覚えていれば、考えるまでもない問題ですよね、ピップさん」

扉を開くと、石の階段が上へとのびている。壁は次第に広くなり、ついに手が何にも触れなくなった。何もない、足音すら聞こえない闇の部屋の中にいる。
ふいに、妙な気配を感じた。
「誰かいるのかい……?」
「いいや」
耳のすぐそばで囁き声がした。思わず飛びのいたが、勇敢な声を装ってたずねた。
「ここに誰もいないんだったら、なぜ耳元であんたの声が聞こえるんだ?」
「なかなかいい質問だが……俺にはもっといい質問があるぞ」


「長くなりそうなので、僕がかいつまんで説明しましょう。謎の声の質問とは、彼(または彼女)が思い浮かべている数字を当てるというものです。そのままではわかりっこないので、代わりにこうきます。彼が考えている数字に5を足す。次に2を引く。それに15を足す。そこから、彼が考えている数字を引く。そして2倍し、最後に151を足す。馬鹿馬鹿しいですねえ(なんだか独りのほうが調子いいなあ♪)」

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ミイラ
2005-04-20 Wed 04:08
ピンポーン!
正解のチャイムとともに床にブルーの明かりがつき、六角形の部屋を浮かび上がらせた。
「いいことを教えてやろう」闇の声が囁いた。「この冒険が終わったら、もう一度俺を呼び出すんだ。エクスカリバーのありかを知っているのは、この俺だけなんだから……」
「いったい、どういうことなんだ!?」ピップは思わず叫んだ。
「……」答えはない。
六角形の部屋をあとにする――


「つまり、この冒険ではエクスカリバーは取り戻せないってことですね。じゃあいったい何のための冒険なのやら……」

螺旋階段を延々と登り、行き止まりからさらに隠し階段を登ると、正方形の部屋に出た。ここは天辺なのだ。ピラミッドの頂点から光が差し込み、その下に黒い棺が浮かび上がっている。
棺の蓋に銀のプレートがはめ込まれており、プレートからは骸骨の右手の指が突き出していて、五本の指先には鍵穴が開いている。手の平のあたりには謎めいた十字架のようなものが描かれている。


「何とも単純な謎解きですが……」

棺の蓋がパカンと開き、中からミイラがむっくり起き上がった。
「よく来たな、愚か者めが!」


「生命点は33点、魔法で守られているため、ピップさんのサイコロの目から3引かれます(厳しい!)。基準点は3。ミイラの毒で、攻撃の順番が来るたびに生命点が2点減ります。追加被害点がないのが唯一の救いですが、ピップさんが被害を与えるには10以上を振らなければ……期待値から計算すると、ミイラを倒すまでに44回の攻防。それだけで生命点-88……orz」

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14(10)
2005-04-20 Wed 04:39
「いやはや、まさか1点もダメージ与えられへんとはな」
「あれ?右目さん、元に戻った!?」
「とっくに普通やったわ。おもろいからあんたの独り芝居、見物さしてもろとってん。ヒヒヒ」
「(ホントに性格悪~)」
「まあともかく、記念すべき10回目の14やな」
「でも今回は九つの鍵を持って失われた島へ直行できるって指示があったから、それほど面倒じゃないでしょ」
「それでホイホイ直行したところで、ミイラに瞬殺間違いなしや……」
「手立てが必要だね……」
「まだ行ってないとこにすごい武器とか魔法とかあるんかもしれへんけど……」
「やっぱり"アレ"かな……」
「"アレ"やろな……もうええ加減疲れてきたし」
「ここいらが潮時かな」

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サクソン人との決戦
2005-04-20 Wed 14:20
水晶の短剣を突き立てると、ミイラはどさっと倒れ、みるみるうちに縮み、包帯と、黒檀の杖一本を残して消えてしまった。
「お~~~~~~い!ピップよ、それが魔法の杖じゃ!」
ピラミッドの天辺から、マーリンが覗き込んで叫んでいる。
杖を取って一振りすると、包帯がロープのようにピラミッドの頂点まで伸びた。
「なにをぼやぼやしておる!さっさと登ってくるんじゃ!」


「いきなり話が飛んだね」
「行間を読めっちゅうことや。手抜きとちゃうで」
「さて、いよいよ冒険も終わりですね」
「長かったような……短かったような……そっちの世界ではほぼ一ヶ月間かかったらしいな」
「ここまで読んでくれた方々に感謝します」
「ホンマ、おおきに~!」

ピップは、サクソン軍とアバロン軍が向かい合う草原の真ん中に立っていた。サクソン軍のほうへ三歩歩き、手にした黒檀の杖でカーン!と地面を叩いた。すると、地面が津波のように盛り上がり、サクソン軍に向かって移動し始めたではないか!サクソン軍は嵐の大海原に放りだされたような大パニックに陥った。

ここは水晶宮の浴室――マーリンは浴槽に痩せ細った全身を沈めている。
「あのう、つまりその、こんどの冒険はいったいなんだったのですか?確かにサクソン人の侵略は食い止めましたが、ほかにもっと大事な目的があったような……」ピップがおずおずと尋ねた。
「おまえが何を言いたいのかはわかっとる!魔法を間違えたんじゃよ。呪文をかけそこなったんじゃ。エクスカリバーを取り戻すことであろう?しばし待て。いまこうして、秘剣を取り戻す冒険のイメージを練っておるんじゃ。完全無欠な魔法の呪文ができるまで、しばらく休養しておけ」
マーリンは泡の山のなかへ飛び込んで、姿を消してしまった。


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柳細工の大籠のなかの会談
2005-04-24 Sun 14:20
……おい……おい、おまえら大丈夫か?
「ら、ら、らいりょううえす……」
だいぶやられちまってるな。
「そらしゃあないやろ。あんだけカミナリ浴びさせられてみい。誰かてこうなるわ」

柳細工の籠のなかにはピップの体が横たえられ、傍らにはエクスカリバー・ジュニアが置かれている。ピップの首にはボトルが突き刺さっており、電気を帯びて時折パチパチと音をたてている。フランケンシュタイン博士の古い日記を読んだマーリンが、ピップの体で生命を宿す実験をした結果だ。

とにかく、第四巻の案内役ご苦労だったな。ずいぶん大変だったようじゃないか。
「ろ、ろういらりまいて」
「ほんま、シャレにもならへんかったわ!もう二度とゴメンやで!」
まあ、これからはまた俺が復帰するから心配するな。俺がいないあいだ、ピップの奴も俺のありがたみが骨身に染みたろうしな。
「それはどうかいな。四巻は、あんたがおってもどうもならんような敵がウジャウジャしとったで」
そりゃ気のせいだな。この俺に倒せない怪物などいないぞ。たま~に負けるのはピップの腕のせいさ。
「はいはい、おめでたいこっちゃ」
なんだ?このE.J.様にケンカ売るつもりか?
「上等や!かかってこんかい!」
「待っれ、待っれ!そんらおろいれる場合りゃないれりょ。ちゅぎの冒険のあなひうぉひてうらはい」
そうそう、前回の最後にも予告されてたが、俺の復帰第一回目は、エクスカリバーを取り返す冒険だ。どこに行って何をするのかはまだ知らないがね。
「けっ!せいぜい気張りや。ウチらはもう休ませてもらうわ」
「れは、ほんろうにさようらら」
何か喋りたかったら、たまになら出てきてもいいぞ。もし読者の希望があれば、もっと頻繁に出してやらんでもない。
「偉っそうに!こっちから願い下げや!」
「よ、よろひくお願いひます」

――このブログが面白いと思ったらblogRankingへ進め。さもなければもといたセクションに戻って行き先を選びなおせ。自分も冒険の旅に出たいと思ったならマーリンの魔法書を買いに行け。ゴールデンウィークに何の予定も入ってないなら(そいつは深刻だ……)、14で体育座りがお似合いだ。
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折り返し地点
2005-04-26 Tue 17:28
よう、おまえさんがた、元気にしてるか?

アバロンの冒険もようやく折り返し地点ってところだ。第四巻はまるまる休みをもらっちまったが、おかげで気力充填、残りの四冊もかっ飛ばしてやろう!……と言いたいところだが、このブログの更新作業をする代理人のやつが多忙気味なせいで、こっちの冒険をリアルタイムで送るのが難しい情勢だ。すまないが勘弁してほしい。あまりに更新が遅れるときは代理人のケツを叩いてやってくれ。

だが、せっかく半分まで来たんだから、気分一新ブログのデザインを変えさせてみた。前よりは読みやすいんじゃないか?

それと、ほかの世界の冒険者がいるページにリンクを貼っておいた。左側の「リンク集」から飛んでくれ。「今頃ソーサリー」のあとに俺たちが冒険を始めた頃に比べれば、ずいぶんと数が増えたもんだ。嬉しいじゃないか。

それじゃあ、今後も気長に付き合ってくれ。ファンレターや付け届けはいつでも大歓迎だ。だが、もし蜘蛛を送りつけてきやがったら、俺が直々に14送りにしてやるから覚悟しておけ!


――このブログが面白いと思ったらblogRankingへ進め。さもなければもといたセクションに戻って行き先を選びなおせ。自分も冒険の旅に出たいと思ったならマーリンの魔法書を買いに行け。「14って何のこと?」なんてカマトトぶってるつもりなら(本当に知らないならなおさらだ)、直に行って体験してこい!
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