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円形劇場
2005-04-06 Wed 18:00
ピップは巨大な野外円形劇場のなかにいる。周囲の観客席には悪霊たちがぎっしりで、奇声を発しながら飛び回っている。舞台からの出口はすべて悪霊戦士たちに塞がれている。
舞台の中央には、生贄台らしく長方形の御影石が置かれている。
ふいに悪霊たちが静かになった。振り返ると、悪霊戦士たちが道を開け、黒いローブに身を包んだ何者かが現れる。ゆっくりとピップのほうへ歩き始めた。彫り物のある水晶の短剣を手にしている。


「"あの人"かな……?」
「"あいつ"やろな……」

ピップがじっと様子をうかがっていると、男はフードを取った。真っ赤な目をし、唇の両端から牙をのぞかせた青白い顔が現れた。

おお、若き友よ、なんといういたずら者よ
恐るることなかれ
あせることなかれ
最後の1ドルに賭けてでも
かならずや、おまえを助けてやろうぞ!

悪霊たちから、一斉に大喝采が沸き起こる。


「うわぁ、初めて見た。この人が詩的魔神!」
「ホンマに史上最悪やな……詩が」
「しっ!聞こえたらどうするの!」
「悪霊どもには魔神の詩が理解できるみたいやけどな」

「さて、おまえをここから旅立たせねばならぬ。はやくほかの島をあたってみよ。いや、その前に、ちょっとあの生贄台の上に大の字になってみよ」
魔神は水晶の短剣を振りあげて促した。


「……不安」
「詩を貶さん限り大丈夫なんとちゃうか~」

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