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失われた島
2005-04-15 Fri 02:24
なんという島だ!海岸線はすべて断崖絶壁で、停泊できそうなところなどまったくない。迷信深い船員たちはこの島をひどく恐れている。(「この島、やろが」)
周囲をまわること五回、断崖の下に口を開けた小さな穴を見つけた。ボートならかろうじて通れるかもしれない。ひとりボートに乗り込んで穴に入る……そこは水も穏やかで、船着場のようになっていた。正面の壁には巨大な真鍮の扉がある。
扉の上には巨大なカバの頭の彫刻が施され、扉の表面にはカバの乳房をかたどった小さな呼び鈴が無数にちりばめてある。


「どこかで見たような……」
「ボケか。例の場所で見つけた羊皮紙や」
「ああ、あれだね」

乳房の数だけ呼び鈴を押すと、巨大な扉がゆっくりと開いた。
扉の向こうの通路を進むと、やがて急な登り坂になり、明るい陽光に照らされた地上に出た。草原が広がり、かなたにピラミッドが見える。おや?ピラミッドのほうから見慣れた男がやってくるぞ。白髭を生やし、グルグル巻きにした包帯の上からトンガリ帽子を被っている。
「マーリン!」

「マーリン!」
マーリン!
「うわ、思わず一行空けずに叫んじゃった」
「クソジジイ!ここで会ったが百年目や!ケツから手ぇ突っ込んで、奥歯ガタガタいわしたれ!……ヒッヒッヒ、そうや、何もかもこのクソジジイの仕業や。古代ギリシャに飛ばされたんも、サクソン人が攻めてきたんも、エクスカリバーが盗まれたんも、ウチらがこんなガキのお守せなならんのも……」
「お、お、落ち着いて、落ち着けー!」
「郵政民営化も、竹島問題も、フジテレビ買収も……」
「え、えーと、右目さんが壊れ気味なので、とりあえず左目だけでお送りいたします」
「給料上がらんのも、上司がアホなんも、血圧が高いんも……」

「おまえが怪物といちゃついているあいだに、サクソン人どもはますますアバロンの地を脅かしているんだぞ。はやくあのピラミッドの中で魔法の武器を手に入れて、アバロンへ帰るんじゃ。さあ、急いだ、急いだ。いや、ちょっと待て!鍵を九つ、ちゃんと持っておろうな?」

「もちろん持ってますよ。黄金の鍵が四個、銀の鍵が五個。さあ、いよいよ最後ステージですね」

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