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呪われしアバロン
2005-10-07 Fri 19:37
「こっちを見るんじゃない――わしは服を着とらんのだ!」
ピップは慌てて目を逸らしたが、パジャマの上に股引きとブーツ、よれよれのとんがり帽子をかぶった背の高い白髪の魔術師の姿はどうしても目に入ってしまった。
おずおずとあたりを見回すと、ここは部屋か……それとも、家だろうか。かなり広く、壁も天井も床もすべてカーブした板でできている。
「樽じゃよ。むかしギリシャに、樽に住んでいた哲人がいたじゃろ。それで今度はこれに棲んで見ようかと思いたってな。宮廷おかかえの樽屋に注文してちょっと大きめに造ったがな。この樽の家に、なにかわしを呪いから守ってくれる力があったらしい。ああ、そういえば、まだ呪いのことは知らなかったんだな?」
「ええ、知りません」


というわけで、六つ目の冒険の始まりだ。今回は久しぶりにまともなオープニングだな(ちゃんと俺もいるし、マーリンの爺さんも行方不明じゃない)。さて、外に干してあったローブを呪いで腐らせてしまったマーリンが装備品リストをお前に差し出してるぞ。この中から六つ持っていけるんだそうだ(それ以上は腐ってしまうんだとさ!)。

斧 ハンカチ のこぎり 蟻飼育機 小槌 トロンボーン 蜘蛛の巣スプレー
火打石 木杭 釣竿 強力石鹸 歯ブラシ ハンマー 軟膏(二瓶) 虫眼鏡

「選んだか?では、行こうか」
マーリンについて樽から出たとたん、何かがひどくおかしいことに気づいた。
樽はキャドベリー・ヒルの麓にあって、ここからグラストンバリー村までは大きくうねりながら麦畑が広がっている。ところが、見渡す限りの畑には何も植わっていないのだ。土は乾ききってひび割れ、草一本生えていない。
グラストンバリー村の上空には灰色の霧が重々しくたちこめ、1インチたりと村の外にはみ出していない。
さらに、キャドベリー・ヒルの頂にあるキャメロット城まで目を上げていくと、王の城砦が、そびえるカビの塊に化けてしまっている。
「これが呪いじゃよ」マーリンが悲しげに言った。
「でも誰がこんな呪いを?誰も止めないんですか?どうしたら……」


まあ落ち着け。事の顛末は魔法書に書かれているが、例によって長いから、俺が適当にかいつまんで説明してやろう。
エクスカリバーが戻ってからしばらくのあいだ、王国には平和と繁栄が甦り、何もかもがいいことずくめだった。だが、その状況は一変してしまった。ある朝、人々が目を覚ましてみると、美しき平和なアバロンは、疫病と腐敗がうずまく陰鬱な悪夢の世界になっていた(いま見ているとおりだ)。穀物は枯れ、家畜は倒れ、金属は錆び、布は腐り、いたるところカビに覆われてしまった。
村の代表者がキャメロット城に向かったが、アーサー王やその家臣に会うどころか、城内に入ることさえ不可能だった。次に代表者たちは魔術師マーリンの樽を訪れたが、「服を着ておらんのじゃ!」と言われて追い返された。
というわけで、この事態を解決すべく、いつものとおりお前が呼び出されたってわけだ。ご愁傷様。

「異変がおこってからまもなくして、グラストンバリー村の広場に雷石が落ちてな、その石に『復讐するは甘美なり――魔神より各位へ』と記してあった」
「魔神ってあの詩作狂いで有名な魔神ですか?あの魔神がそんなことをするなんて考えられないけどなあ……」
「キャメロット城の騎士の誰かが、奴の詩をめちゃくちゃに貶したのだろうとわしは思っとる」
「それじゃあ、魔神を見つけ出せばいいでしょう?」
「奴の住所不定さ加減はこのわし以上なのだぞ?それを探し出せるのは……ピップ、お前のほかに誰がいると言うのじゃ」
「わかりましたよ。でも何から始めたらいいんです?」
「それはお前の冒険法で決めよ。まずはグラストンバリー村へ行ってみることだ。キャメロット城でもいい。何か目ぼしいものが見つかるかもしれん……」


というわけだ。出発するとしようか、相棒!

banner_01.gif

―生命点―

最大値:38
現在値:38

経験点(永久生命点):126(6)


―装備品―

エクスカリバー・ジュニア(基準点:3、被害点:+5)

軟膏(3点回復):10

斧、蟻飼育機、蜘蛛の巣スプレー、釣竿、強力石鹸
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この記事のコメント
第5巻クリアーおめでとうございます。
今度は「宇宙幻獣」ですか。何やら大変な敵になりそうですが頑張って下さい。

実はこの辺になると、私はまったくの未体験ゾーンなのです(当時は途中で断念しました)。
創土社からの復刊もいつになる事やらという感じですので(暗黒城は購入しましたが)、こちらのブログで追体験させてもらっております。

では、ピップとEJの旅路に幸多からん事を。
2005-10-10 Mon 12:22 | URL | 68 #WCSj23LI[ 内容変更] | top↑
「68の兄さん、いらっしゃ~い。兄さんとこの更新、楽しみにしてまっせ~」
「どーもでーす。ウチのピップの中の人も、6巻、7巻はほとんどまともにやってないらしいですよ」
そういうわけで、俺もドキドキしながら冒険してるぞ。本編中の出番も増えてきたしな。
「これからもよろしくお願いしますね」
「更新きばってや~」
死ぬなスティーブ!
2005-10-10 Mon 23:49 | URL | E.J.&右目&左目 #-[ 内容変更] | top↑
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