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村役場
2005-10-08 Sat 03:26
村の役場にやってきた。いまは閉鎖されて、『立入禁止』の札まで貼ってある。建物のまわりを調べてみるも、どこの扉も閉まっており、窓もすべて打ちつけてあった。ふと見上げると、二階にひとつだけ塞がれていない小窓がある。

何か手がかりがありそうじゃないか。ここは、登らない手はないぞ、ピップ。

3mほどよじ登ったところで、下から呼び止められた。
「おい、こらこら!そこで何をしとるか?」
振り返ると、村の巡査のグライムズだった。制服はボロボロだが、ヘルメットと警棒だけは原型をとどめている。
「やあ、こんにちは、お巡りさん!ぼく、冒険者ピップです。魔神の呪いから王国を救うべく、魔術師マーリンから依頼されて、手がかりを捜しているところです」
「わかったわかった、裁判長の前でそいつを言うこったな」
グライムズはピップを引きずりおろした。


ダメだな、これは。巡査にしょっぴかれていくぞ。だから泥棒じみた真似はやめろと言ったんだ。

ここはグラストンバリー刑務所だ。よほどの馬鹿か変人でなければここには来たがらないから、地図には番号がなかったわけだ。
グライムズ巡査はピップを狭い牢屋に放り込むと、扉をばたんと閉めた。
「おまえの裁判は来年の2月31日だ」
牢内に窓はなく、床も壁も石だ。ほかにはネズミが一匹いるだけ。


ここにじっとしていても、俺はいいがお前は飢え死にするだけだな。ネズミを食ったところで腹の足しにもなりそうにないしな。

「やあ、ネズミさん、こんにちは。ここでいったい何してるんだい?」ピップはネズミに挨拶した。(とうとうイカレちまったか!)
ネズミは黙ったままだ。
「ねえ、ネズミさん、ここからは出られないんでしょうねえ?」
「馬鹿言うんじゃねえ!」いきなりネズミが口を開いた。「ネズミってのはだな、穴から入ってくるもんさ。だから、気が向けばいつでも出て行くことができるんだ」
「ネズミ穴か……きみには通れるだろうけど、ぼくには小さすぎるよ」
「まあ、見てみなよ。そこの藁の下にあるから」


ネズミが喋って驚いたか?喋る剣があるんだから、ネズミが喋るくらい当たり前だろ?ところで、藁の下には組み立て式の抜け穴があったぞ。すでに魔法書から切り取られていたが、パーツはちゃんと後ろのほうに挟まっているな。小さいパーツをなくさないように組み立てろよ。
……
ようし、完成したな。ネズミに礼を言って穴を降りるんだ。

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